歯周病 歯磨き粉 TOP > 歯周病とは?歯周病の進行と症状 > 歯周病のレーザー治療とは?レーザー治療の費用と詳しい内容
歯周病の治療法として、レーザー治療を行う歯科医院もあります。レーザー治療は美容関係では広く使用されている使用法の1つですが、これは決まった波長の光線を照射することでその光や熱によって効果を生み出す方法です。歯周病に対して行われるレーザー治療というのは、その光や熱によって歯周病の原因となる細菌を死滅させるという治療です。
ただしこれは現時点で化学的根拠が不十分であり、またレーザーによって口内の歯垢や歯石をすべて取り去ることは不可能であるため、有効な治療として認めていない歯科医院も多くあります。
レーザー治療を導入している歯科医院でも、使用しているレーザー機器の種類については様々であり、それぞれに期待される効果もまた多岐に渡っています。以下に歯科治療で使用されるレーザー機器の種類と目的の効果について見てみましょう。
現在、歯科医院で行われるレーザー治療で保健が適用されるのはEr:YAGレーザー(エルビウムヤグレーザー)による歯石除去のみで、それ以外のレーザー治療は基本的に自費になります。
また、上記でもご紹介したようにレーザー機器によって治療目的が異なり、かかる費用にも幅があります。例えば歯周病レーザー治療を自費で行った場合、1回にかかる費用は3,000〜60,000円と大きな開きがあります。さらに歯周病の進行具合によって、レーザー治療を継続して受けなければならない回数も異なります。ほとんどの歯と歯茎に歯周病が広がっている中度から重度の歯周病の場合は、口内全体をいくつかの部分に分けてレーザー照射を行うため、全体が完了するのに5〜6回の治療が必要になり、その場合の費用総額は360,000円以上かかるものもあります。
レーザー治療は痛みを伴わず、殺菌効果も高いとされているため、外科治療と比較すると身体にかかる負担も少なくてすみます。その効果が実証され、保険適用になれば状況は変わってくるかもしれませんが、現状ではレーザー治療を歯周病予防や改善のための選択肢として考えるのはあまり現実的ではないと言えるかもしれません。